背水の逆転劇は、2004年、EVO 2004の準決勝において、ウメハラがストリートファイターIII 3rd STRIKEでジャスティン・ウォンに逆転勝利をおさめた場面のことである
試合中にウメハラは体力ゲージが残り1ドットのところまで追い込まれ最後はジャスティンの削りで終了と思われた中
ジャスティンが繰り出す必殺技「スーパーアーツ」の16連続打撃を全てブロッキング
直後に最大火力コンボを決めまさかの逆転を成し遂げた
2004
当時はヘッドフォンをしてのプレーではなく画面から聞こえてくる音のみで勝負に臨む
ブロッキングが成功するたび
会場は、地鳴りのような歓声と、熱狂の足踏みが大きくなっていき、ゲームの音なんて何も聞こえない
ウメハラは体が覚えこんでいるリズムを淡々とこなして全てのブロッキングを成功させた
会場が沸き立つのとは裏腹に「まさか本当にやってくるとはね」程度の反応で、決勝にコマを進める
生涯ドヤることができるシーンを生み出したのにも関わらずこの塩対応である
2016
背水の逆転劇がが生まれたことで、当時衰退しつつあった格闘ゲームコミュニティを「救う」ことになったと感じるプレイヤーも多い
ストリートファイターシリーズは人気もなくなっており 2004年のEVOでは、ストリートファイターIII 3rd STRIKEにエントリーするプレイヤー数は3番目だった
しかし、翌年のEVOでは他タイトルを抑え、ぶっちぎりの1位になり
背水の逆転劇の影響で、再び格闘ゲームに帰ってきたプレイヤー、他タイトルから移ってきたプレイヤーなど、多くのプレイヤーを格闘ゲームコミュニティに呼んでくるキッカケをつくっている